[期日] 92年8月27〜28日
[メンバー]加瀬(一人)
[天候] 晴れ
[行程]
1日目 自宅--(車)--富士新五合目[富士宮口](宝永火口付近散策)--車中泊[駐車場] 2日目 新五合目----頂上 (1周40分)----新五合目--(車)--自宅 4:50 9:10 L 11:00 13:00 (歩程 約6時間30分)[内容]
とりあえず、車で行ってそのまま登れるかどうかすら知らなかったので、
行ってみて駄目だったらそのままフラフラどこかを廻って帰ろうという
スタンスでした。
家(茅ヶ崎)をでて、西湘バイパス、箱根新道、芦の湖スカイライン、箱根
スカイラインと金の無駄使いともいえる道を通って御殿場まで行きセブンイ
レブンで飯を買い込みました(3食分)。自衛隊の砲弾の音を聞きながら富士
スカイラインを通って新五合目(富士宮口)につくと、夏休みということでし
ょうが平日なのに結構混んでました。
登山口に近い方はかなり混んでましたが、駐車場はいっぱいあって下の方
はいくらでも空いていたので、休日でも車が止められなくなることはなさそう
でした。
高山病対策をかねて16:00頃から宝永火口付近を1時間くらい歩きました。
2400mの高地なので展望も良く、宝永火口付近散策を目的とした1日ドライブで
もきっといいデートコースになるでしょう。(運動靴は必須)
その日は車の中で寝たのですが、助手席のシートを倒して毛布二枚をへこ
んだところにおいて、さらにシュラフで寝たので快適でした。星がきれいです。
ただ、けっこう同じことをする人がいて色々な時間帯に来るのでうるさかっ
たりします。
カーステレオをつけっぱなしで寝るとバッテリー切れが恐いのでラジカセを
もっていくのがりこうです。(水も持っていく)
(当然ヘッドランプも必須、頂上のトイレは昼でもまっ暗)
次の日(8/28)は東の空が赤から少し青みがかってきた頃(4:50)に出発したの
ですが、あっというまに明るくなってしまい、日の出は見れませんでした。
日の出が見たかったら3:30位から登り始めた方がいいと思います(富士宮口の場合)。
(ちなみに、下界[1000m付近]には雲がありましたが、上は快晴でした)
登りですが、20分あるいて3分休むといったペースで4時間ちょっとでつきま
した(9:00頃)。1400mも1日で登ったのは初めてですがそのわりに短い時間で登
れたのが、今でも不思議です。(私は登りは苦手で遅い)
しかし、楽だったかというととんでもありません。
まず、「歩きにくい」。あんなに歩くことがつまらない山は初めてです。
溶岩ばっかりで、土や石はあんまりありません。溶岩はもろいのですぐ崩れるし、
足場が固まらないし、とんでもないです。場所によっては砂浜みたいなところも
ありました。(15cm登って5cmずり落ちる)
それから、次は気持ちの問題ですが、新五合目から頂上を見ると「すぐ」に
見えてしまいます。「楽勝だ」などと思って登っていると、新五合目からは頂
上の隣にあるように見えた山小屋が、やっとの思いでたどり着いてみると実は
中間地点より下にあったりしてがっくりします。
帰りにすれ違った人の中には、手ぶら(雨具も水もなし)で登ってる人もいて、
下から300m位のところで頂上まだですかと聞かれた(笑い)。
まぁ、山に登る時はいつでもそうですが「もううんざりだ」「二度と山なんか
登るもんか」と思い続けてやっと頂上につきます。
展望ですが、下界には雲が多かったので「いまいち」でした。また、頂上が
火口になっているのでぐるっとまわれば360度ですが、一ヶ所から360度の展望
が楽しめるようなところがないのが欠点です。
しかし、富士山測候所の展望台からは南ア、八ヶ岳はもちろん槍穂から白馬
の方まで見えました。特に、南アを見るならあそこよりいいとこはないんじゃ
ないかな。南は伊豆7島なども良く見えましたが、内地は曇っててよく見えなか
った。
下りも1日で1400mも下ったのも初めてですが2時間でした(11:00-13:00)。これも、
すべりやすい( 「つるっ」ではなく「じゅるっ」 )ので神経を使います。
ぜんぜんおもしろくない。
山としての富士山は、前述のように歩きにくいのと、もう一つ、新五合目から
すでに森林限界を越えているのが特徴です。気温が低い上に木がないので、いつ
も涼しい風があって、暑さに弱い私にはよかったです。ただ、日陰がない上に
空気も薄いということでやたらと日に焼けました。今も痛いくらいなのできっと
7月の上旬にいってたら大変だったでしょう。
ところで、吉田口から登ってもあんまり変わんないのかなぁ
#ちょっとのつもりがこんなに長くなってしまった。