ニュージーランド (クイーンズタウンのアクティビティ)

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[ラフティング]


2月25日(火)7:00。起きる。8時にはラフティング、ホーストレッキングともに予約がとれた。一日のスケジュールが決まった事に安心する。同じB&Bに泊まっていた老夫婦からは、一日のうちにラフティングとホーストレッキングの両方を行うなんてと、タイトなスケジュールに驚かれた。日本の旅行ツアーはもっと激しいのを知らないらしい(笑)。

9:05。B&Bの前にラフティングの迎えのバスが来る。みな西洋人ばかりで緊張する。バスはカワラウ川のほとりにあるクラブハウスのようなところに着いた。集まっているのは40人ほど。日本人はいない。 「英語がわからない人はいますか?」と聞かれたが、返事に躊躇しているあいだに話がすすんでしまった。

「これからとても重要な説明をするのでしっかりと聞いておいて下さい」という意味のことを言われたことまでは理解できたが、その後の話はまったく理解できなかった(おいおい)。いくつかあるコースの中ではもっとも初級のコースを選んではいたが、やはり怖かった。渡されたドライスーツに着替え、再びバスに乗り川の上流へと向かう。

バスの中ではラフティングの危険さの説明を書いた紙を読み、誓約書のようなものに署名するように言われた。さらに怖さが深まったがここまできて引き返すのはいかにももったいないのでそのまま署名した。車内ではそれぞれの参加者がどの国から来たのかを話したが、ヨーロッパ人、オーストラリア人が多かった。アジア人はいなかった。
バスが目的地に着き、河原に下りる。他の参加者も緊張しているのがわかる。
[いよいよ出発]

7、8人づつゴムボートに乗る。各ボートにはそれぞれたくましいインストラクターが乗る。我々のところのインストラクターは真面目そうな人だったので安心する。

はじめの流れのゆるやかなところで、インストラクターの指示とそれに対する行動の仕方を教わり、練習する。意味の分からない言葉もあったが、周りに合わせて体を動かせばよいのでなんとかなった。

ところが、ある指示がインストラクターから出されると、みんなが顔をみあわせてためらっている。どんな指示だったのかと思ったら、なんとみんな川にとびこむではないか。降りろという指示だったらしい。しかたなく川に飛び込む。どうやらボートに這い上がる訓練らしい。しかし他のボートではこんなことをやっているところはなかった。インストラクターの気まぐれらしい。
[さあ、急流だ]

次ぎはボートのへりの上に立って肩を組む指示だ。それだけならよかったのだが今度は手をつないで広がれという。小学校の運動会の組み立て体操でやったようなやつをゴムボートの上で行う。当然バランスを崩し、全員川に落ちる。ボートに乗る前は一度も川に落ちない事を願ってたのに変なインストラクターになってしまったみたいだ。

ボートはゆるやかな流れにまかされゆっくりとすすむ。漕がなければすすまないようなところもある。川は渓谷を流れているので周りの景色はすばらしい。自己紹介などをしながらゆっくり進む。かなり高い所にかかっている橋でバンジージャンプをやっている人達が見える。

[岩壁に激突!!]
20分おきくらいにちょっとした急流がある。といっても、パンフレットの写真にあるようなすごいものではなく、たいした段差もなく、距離もそれほど続かない。それでもボートは前に後ろに大きく傾き、気を抜いているとほおりだされそうになる。スリルがあってよい。しかし最後の急流では渓谷の岩壁にゴムボートの側面がぶつかったりもした。左前の方にいた人はさぞ怖かっただろうと思う。一歩間違えば大変なことになっていたような気もする。

1時間30分の川下りの中でスリルのある流れはほんの3〜4回程度だったので、たくさん練習をしたわりにはちょっとものたりない気はしたが、急流を乗り越えるのはとても面白いし、景色をみながらの川下りとしてもよかったので、全体としては楽しかった。

再びバスでクラブハウスに戻り、着替えて、サービスのコーヒーを飲んで、さらにまたバスにのってクイーンズタウン市街に戻る。業者の事務所の中には、今回のラフティングの写真が飾られてある。激しい急流でボートを大きく傾けているところの写真などで自分の写っているものをいくつか買う。この写真だけ見ると、かなり激しいことをしてきたように見える。いい記念になった。
(ラフティングは1人79ドル。写真は1枚10ドル)

[鹿がたくさん]
[インストラクタに撮ってもらった]
[この頃はもうお尻が痛い]
[乗馬(ホーストレッキング)]

12:55。ホーストレッキングの集合まで30分しかないので、昼食はマクドナ ルド。

13:25。迎えのバスに乗り、牧場へ向かう。今度は7人中6人が日本人だ。 人を見て馬をわりあてられる。馬はどれも大きい。一列になって農道を歩きはじめる。一番前と後ろにインストラクターがつく。彼らは我々の名前を覚えられないので、馬の名前で我々に指示を与える。

どうやら私の馬は怠け者らしく、立ち止まって動かなくなる事が多い。馬の腹を蹴りなさいと指示を与えられる。自分では強く蹴っているつもりだが、まだまだ甘いらしい。男だったので扱いのむずかしい馬が割り当てられたようだ。列に追いつくのに一苦労だ。

道は農道からはずれ、牧場の中をぬけ、森を通る。鹿がたくさんいる。鹿は我々を見て道をあける。茶色い山と牧場が続くのどかな景色を見ながらゆっくりと進む。それなりに起伏に富んだところなので、歩くと大変そうな道のりだ。丘の一番高い所で馬に乗ったまま一休み。インストラクターに写真を撮ってもらう。

景色がよくとても気持ちのいいところなので、なるべく長く乗っていたいが、1時間も乗っているとかなりおしりが痛くなる。走られたりするとさらに痛い。ほとんど堪えきれなくなってきたころ牧舎に着いた。1時間半のコースにして正解だった。(できれば3、4時間のコースにしたいと思っていた)
[馬小屋にいた子羊と]

牧舎では子羊が足にまとわりついてきた。ニュージーランドに来てこれまでたくさんの羊を見てきたが、触れたのはこれが初めてだった。
(ホーストレッキングは1人50ドル)

[クイーンズタウン]


16:10。再びクイーンズタウンに戻る。インフォメーションでミルフォードサウンド行きのツアーを予約する。ツアーは200ドル以上のものから100ドル弱のものまであったが、それほど違いがわからなかったので安いやつを選んだ。帰りはテアナウで降ろしてもらうことにし、テアナウのB&B、翌日のテアナウからクイーンズタウンへのバスも予約した。

今回のニュージーランド旅行での大きな目的である、ラフティング、ホーストレッキングはできたし、ミルフォードサウンド観光もめどがたった。実は他にファームステイとトレッキング(ハイキング)も是非やりたいと思っていた。ちょっと欲張りすぎなのですべて実現できるとは思ってなかったが、クイーンズタウンならファームステイ先はいくらでもあると思っていたのだが、意外にもいくら探しても見つからなかった。あらためて日本からもってきたガイドブックを見ると、やはり載ってなかった。

19時頃、ゴンドラに乗り展望台へ登る。クーンズタウンの街の向こうに広がるワカティプ湖が美しい。私のような展望台おたくには見逃せない場所だ。
[クイーンズタウンの街とワカティプ湖]

その場にあった公衆電話で明々後日の宿の予約を試みる。GAME KEEPERS HOUSE というB&Bで、新宿のニュージーランド観光教会でもらってきた英語の宿泊ガイドブックで、ただ一つ牧場であるらしいことがかかれていたところだ。

電話での予約はカナダでも敗北しているので、今回は入念に話す事をメモしておいて、必要になりそうな単語は調べておいた。重要なのは本当に牧場なのかということと、どこにあって、どう行けばよいかということだ。

日本語で話せば二分程度で終わりそうなその内容の会話には15分かかったがなんとかできた。少しではあるが動物はいるらしいことと、タクシーしか行く手段がないことがわかった。不安な点もたくさんあったが、他にファームステイできるところはなさそうだし、私が下手な英語で何度も同じ質問を繰り返して聞いても、親切に答えてくれたところがよかったのでそこで二泊とることにした。

20:45。B&Bに帰り、オーナーの許可を得てもちを焼いて夕食とする。もちろんオーナー夫婦にもふるまう。22時過ぎまでオーナー夫婦との会話を楽しみ、支払いをすませる。宿泊費は2泊で250ドルで、うち25ドルは予約のときに払ってあるので、225ドルと、あとラフティング、ホーストレッキングの代金もここで払った。記念写真をとり、就寝。

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